動物愛護センターが行っている事業は多岐にわたりますが、19年度から21年度までの事業別実績数(参加人数)は以下のように推移しています。
(内訳)
19年度 | 20年度 | 21年度 | ||
動物愛護 啓発教室 |
なかよしワンワン教室 | 1,952 | 1,328 | 1,032 |
動物愛護教室 | 1,338 | 1,095 | 1,465 | |
動物体験教室 | 141 | 200 | 291 | |
移動ふれあい教室 | 4,743 | 2,635 | 3,789 | |
愛護館夏休みガイドツアー | 389 | 383 | 329 | |
犬猫のひみつ 「もっと知ろう!犬・猫」 |
- | - | 247 | |
その他の教室等 | 298 | 321 | 490 | |
動物介在活動 | 所内ワンニャンなごやか教室 | 771 | 904 | 1,064 |
所外ワンニャンなごやか教室 | 860 | 1,457 | 1,310 | |
動物適正飼養 啓発教室 |
犬のしつけ方教室 | 247 | 271 | 440 |
犬のしつけ方教室(実技) | 114 | 128 | 121 | |
犬のしつけ相談 | 94 | 139 | 136 | |
パピー教室 | 335 | 290 | 368 | |
狂注会場でのしつけ方相談 | 345 | 304 | 320 | |
区民祭等でのしつけ方相談 | 293 | 160 | 273 | |
犬の移動しつけ方教室 | 1,120 | 723 | 807 | |
犬の飼い方教室 | 613 | 798 | 846 | |
猫の飼い方教室 | 341 | 333 | 331 | |
猫の室内飼育モデル事業 | 1,895 | 2,610 | 1,578 | |
犬の散歩指導 | 3,082 | 2,740 | 3,705 | |
その他の教室等 | - | 142 | 141 | |
子犬の飼主募集会 | 193 | 228 | 189 | |
動物取扱責任者認定研修 | 200 | 84 | 60 | |
動物取扱責任者継続研修 | 342 | 486 | 522 | |
動物愛護週間 行事 |
動物フェスティバル | 1,900 | - | 1,750 |
WanニャンふれあいDay | 3,500 | 3,600 | 3,600 | |
その他の講習会 | 129 | 99 | 201 | |
合計参加人数 | 25,235 | 21,458 | 25,405 |
直近3年間の参加人数の増減を見ると、一般市民の動物愛護および適正飼養に関する意識の変化が透けて見えるように思います。なお、各教室等の開催回数は割愛しました。以下、概観します。
動物愛護啓発事業では「なかよしワンワン教室」と「愛護館夏休みガイドツアー」の参加者が減った半面、新たに「犬猫のひみつ『もっと知ろう!犬・猫』」等を開催して市民の関心を惹きつけた工夫が見られます。
動物介在活動に関しては「所外ワンニャンなごやか教室」が微減となっていますが、引合い数や施設入所者数、入所者の方々の体調の問題等、センターの努力で増員を図ることが難しい問題もあるので、増減を評価すべきではないと考えます。高齢者に対するアニマルセラピーの効用は広く認知されつつあるため、今後とも継続されることを期待したいところです。
動物の適正飼養啓発事業は、全体的に横這いが増加傾向にあるのですが、「猫の室内飼育モデル事業」の減少が目立ちます。子猫の殺処分頭数の削減を課題として抱えているセンターにとっては残念な結果です。今後新たな動員策が講じられることを期待してやみません。
子犬の飼主募集会は、収容頭数の減少の影響があるため、参加者数も当然少なくなりますから、むしろ喜ばしいことと受け止めるべきでしょう。また、動物愛護週間行事の「動物フェスティバル」ですが、20年度の参加人数が把握しきれていないため「-」表記となっています。実際には3年間ほぼ同程度の参加者が集まったものと推察しています。
ペットライフケアが動物愛護センターの事業活動に期待するのは、動物愛護や適正飼養に関する市民の意識の変化と、飼主の興味・関心の変化を踏まえつつ、動物行政方針を広く普及させ、人とペットの共生を推進して頂くことです。22年度以降もどのような活動を展開して頂けるのか、見守ってゆきたいと考えています。
では、次のページから順次愛護指導業務の内容を見ていきましょう。
名古屋市動物愛護センター(以後センターと表記)の事業は、「愛護指導業務」と「管理指導業務」に大別できます。前者は動物の適正飼養と動物愛護の普及・啓発を行い、後者は犬の捕獲・抑留及び犬・猫の引取等を行います。両業務とも「動物愛護」を基本理念として推進されています。平成21年度の各業務の内訳は下図を、詳細は公式サイトをご覧ください。
ペットライフケアは去る2009年10月22日(木)と11月6日(金)に名古屋市動物愛護センターにお邪魔し、動物愛護活動をはじめとする現在の名古屋市動物行政における課題や、働いている方々の思い、知っているようで知らなかったこと、知らねばならないことなどについてお話を伺いました。2011年1月11日(火)には再訪問して最近の事業状況について改めてお話を伺いました。